【コラム】目標とノルマ

目標とノルマ

新しい年度が始まると
今期目標を立てる時期がやってきます。
この時期は、目標管理、面談を
テーマにした研修のご依頼が増える時期。
しかし、目標管理制度を導入しても
約4割が失敗をしてしまっている、
というデータがあります。
「目標に向かって自律的に行動して欲しい」
「目標達成に向けて意欲的に取り組んで欲しい」
という願いとは逆に、
目標管理が社員の意欲を削いでしまうこともあります。
その原因は、目標管理ではなく、
ノルマ管理になっていることが考えられます。
そもそも、目標とノルマ
何が違うのでしょう??

意思、意志の有無

 
「ノルマ」という言葉、
一説によると、ロシア語が語源だそうです。
第二次世界大戦時、シベリアに
抑留された方たちが持ち帰った言葉で、
“強制的なもの、最低限度やらなくてはならないこと”
と受け取られることが多いようです。
 目標が
 ・主体的
 ・自発的
 ・挑戦的
  であるならば
 ノルマは
 ・強制的
 ・最低限度
 ・受け身
というキーワドでしょうか。
ノルマと目標・・・
似たようで、全然別モノです。
 
この2つ、何が一番の違いかと言えば、
“意思、意志”があるかどうかだと思うんです。
 「ぜったいやるぞーーーー!」
 「やりたい!達成したい!」
 「楽しい~!」
と思っているかどうか。
 
 「しかたがない」
 「やらなきゃいけない・・・」
でやっていると、
目標がいつの間にかノルマになってしまうんです。
 
目標管理制度が失敗するのは、目標管理制度の目的が、
目標管理制度と言いつつ、ノルマ管理をしてしまっているからです。
社員を評価をするため、
社員を思い通りに動かすため、
業績を上げるため、
というような、会社本位の目的になってしまうと
ノルマ管理になってしまいます。
 
目標には、
目標を遂行する人の、
“意思、意志”がなければ達成されません
 
その本人にとって、
 能力アップ
 成長のチャンス
 自己実現
 処遇に反映
などメリットや価値を感じなければ
“意思、意志”は生まれません。
 社員の方々の目標設定をする際、
“いかにメリットや価値を感じさせられるか”
 
言いかえると
“いかに目標の意味づけができるか”
 
これができるかできないかで、
目標管理が成功するかしないかが決まってきます。
 
目標を書かせることは簡単。
でも、書かせることが目的ではありません。
書くだけの目標なら、掲げない方がいいです。
 
これは、会社の中の目標管理制度だけではありません。
みなさんの目標も同じ。
 目標は“期限を区切った夢”
  
 とも言われます。
“夢”なんですから、
ワクワク、楽しい気持ちになりますね。
みなさんの“期限を区切った夢”の実現、応援しています♪
 
 
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