【コラム】心を動かす伝え方

心を動かす伝え方

仕事の中で、いろんな意見を出していく能力、
また企画や提案のノウハウはどうしたら身につくのでしょうか?
 
意見主張、企画や提案する能力は、
商談の場面、上司への説得など仕事をする上で、
求められる能力の1つです。
 
仕事以外にも、
・家庭内で新車購入するために、奥さまを説得する、
・好きな彼、彼女をデートに誘う
・セミナーやイベントにお友達を誘う などなど
 
仕事に限らず、プライベートでも必要な場面がたくさんあります。
 
しかし、自分の説明力、伝え方に課題をお持ちの方も多いようです。
 
言いたいことはあるんだけど、
なんだか、うまく伝わっていない、伝わり切らないと思うことはないですか?
 
自分が伝えたいことを相手に伝えるには、
少し考えておくこと、準備が必要
です。
 
それには3つのポイントがあります。
 

1.自分が伝えたいこと伝えてはいけない

 
 相手に何か伝える時に
 まず、考えなくてはならないのは、
 ただ伝えるのではなく、
 相手に“伝わる”ようにするにはどうしたら良いか?ということです。
 とかく、自分が話したいこと、
 言いたいことばかり話してしまう傾向があります。
 忘れないで欲しいのは
 自分が言いたいこと と 相手が聴きたいことは
 必ずしも、イコールではないということです。

 人が不快に思うコミュニケーションの1つは、
 一方的、自己中心的に話されることです。
 聴き手の気持ちを無視した会話は、
 相手を不快にさせてしまうのです。
 相手はどんな話なら興味を持ってくれるかな?
 どんな風に話したら、聴いてくれるかな?
 相手に伝わる話にするには、何を話せばいいかな?
 など、相手本位で考えると
 話し方、話の内容のヒントがみえてきます。
 

2.ゴールのない話は聴き手を迷わせる

 
 準備はしたものの、話している途中で訳がわからなくなる、
 話がそれてしまうなんてことはありませんか?
 それは、ゴールが決まっていないからです。
 ゴールを決めるとは、伝えることによって
 相手にして欲しいアクション、望ましいアクションを明確にすることです。
 ・家庭内で新車購入するために、奥さまを説得する
  →新車を購入していいよと言ってもらう
 ・好きな彼、彼女をデートに誘う
  →デートしてくれる
 ・セミナーやイベントにお友達を誘う
  →セミナー、イベントに来てもらう
 など、相手にして欲しいアクションは何なのか?
 はっきりさせておきましょう。
 

3.話しの組み立てにはコツがある

 
 話しが分かりやすい、上手な方には特徴があります。
 聴いていて、
 「なるほど~、そうだよね!」と納得できてしまう話し方です。
 そういう話にするには、
 話の組み立てを工夫する必要があります。
 スタンダードで手軽に使えるPREP話法というものがあります。
 
 P:Point・・・主張、結論 「私が言いたいことを一言でいうと」
 R:Reason・・・理由、根拠 「なぜかというと・・・、理由は・・・」
 E:Example・・・事例、具体例 「例えば、具体的には~」
 P:Point・・・最初の主張を最後に繰り返す「だから、私の言いたいことは」
 例えば、
 P:毎朝、全員で顔を合わせて朝礼をした方が良いと思います。
 R:なぜやった方が良いかというと、
  朝しか、全員で顔を合わせて話す時間がない、
  ホウレンソウし合う場所がないからです。
 E:先日も、こんなことがありました。
  A社の納品遅れの件を担当者に
  きちんと連絡ができないということがありました。
  メモ書きで、担当者に連絡したのですが、
  うまく伝わっていなく、結果的にA社への連絡が遅れクレームになってしまいました。
 P:こういったホウレンソウミス、クレームを起こさない為にも
  朝、顔を合わせ、互いにホウレンソウし合う場である朝礼をする必要があると思います。
 
 このような感じです。
 
 ビジネスシーン以外でももちろん使えます。
 P:今晩はお鍋にしよう!
 R:今週からぐっと冷え込んで寒い。
  冷蔵庫の残り野菜で作れて経済的!しかもダイエット効果あり!
 E:今年はトマト鍋が流行りみたい、
  栄養があってカロリーも低くてダイエット向き!
  他にも、水炊きなら、すぐ簡単にできそうよ。
 P:だから、今晩はお鍋にしようよ~♪
 なども使えます。
 特に大事なのは、
 Reason、理由、根拠のところです。
 ついついやってしまうのは、主観的な理由になってしまうこと。
 例えば、
 P:今日はお鍋にしよう!
 R:だって、私が好きだから♪
  だって、食べたいんだもん。
 これでは、相手は「なるほど~、そうだよね~」と思ってくれません。
 自分がどうこうではなく、
 相手が「なるほど~、そうだよね~」と思える理由、根拠を用意するのがポイントです。
 ですから、上の事例も
 経済的、ダイエットのキーワドに
 ピンと来ない人には向かない話です。
 
 ここが
 1.自分が伝えたいこと伝えてはいけないに繋がってくるところです。
 
 相手はどんな話なら興味を持ってくれるかな?
 どんな風に話したら、聴いてくれるかな? 
 どんな理由、根拠なら相手は納得してくれるかな、と考えて欲しいのです。
 
伝えると伝わるとでは、大きな違いがあります。
相手に伝わる話とは、相手の心に届くということ。

 
つまり、相手の行動に何かしらの変化がある、
自分が望んだアクションを相手がしてくれる、ということなのです。
 
ぜひ、3つのポイントを使って
伝え上手になって下さいね。
 
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