【コラム】高級レストランよりもラーメン屋?!

高級レストランよりもラーメン屋?!

「釜ゆでのカエル」の話をご存じでしょうか?
生きているカエルを水の入った水槽に入れて、
その水を徐々に熱していくという実験がありました。
この実験のねらいは
「どんどん温度が上がっていくという危険に
 カエルはいつ気づいて水槽から飛び出すのか?」ということを調べるものでした。
少しずつ温度を上げて行ったのですが、
カエルは温度が上がっていることに気づかず、
釜ゆでになってしまったんです!!!
温度上昇が緩やかだったための
カエルは同じ水温のように感じ、
それに慣れてしまい気づかなかったんですね。


恐ろしい・・・。


しかし、カエルではなく
私たちもこのカエルのようになっているかもしれません。


快適ゾーンと非快適ゾーン

私たちには
一番自分らしく振舞え、居心地のいい“心の領域”があります。
 その領域を快適ゾーンと言います。
 快適ゾーンは不安や恐怖を感じず
 自由に考えたり行動できる領域。


快適ゾーンの中にいる時の私たちは
リラックスをしているので
仕事や生活はスムーズに行き、パフォーマンスも高いと言われています。


しかし、快適ゾーンの外に出てしまうと
ストレスや緊張、不安を感じてしまいます。


例えば、
 スポーツの試合で
 ホーム、アウェーがあります。
あれも
 ホーム=快適ゾーン
 アウェー=非快適ゾーンなんです。
 ホームではリラックスでき
 
 本来持っている能力が発揮できますが
 非快適ゾーンのアウェーでは
 運動能力や知的能力が低下してしまい、
 なかなか本領発揮できない!なんてこともあるんです。


他にも
 クラス替えや人事異動などもそうです。
 親しんだ仲間、場所を離れ
 新しい仲間、場所にいくと
 なんだかそわそわ落ち着かない=非快適ゾーン
でも
 時が経つといつまにか慣れ親しむ=快適ゾーン


こんな例もあります。
 大切な人の誕生日。
 気合を入れて、高級レストランに行きました。
 しかし
 慣れない雰囲気、食べたことがない料理にドキドキ=非快適ゾーン
 なんだか食べた気がしない。
 そこで帰りにいつものラーメン屋によって
 ラーメン定食を食べた=快適ゾーン


他にも、こんな経験はないしょうか?
 人前で話をする時、緊張して
 声がうわずる、言葉がつまる、冷や汗が出てしまう。
 これは非快適ゾーンにいるから起こるんです。




とにかく
人は快適ゾーンにいたいんです。
快適ドーンは、縄張りみたいなもの
といってもいいかもしれません。


縄張りの外はどんな敵や危険があるかわからない!
だから緊張や不安や恐れを感じてしまうんですね。


これは自己防衛反応。
本能的に自分を守ろうとしているんです。


なので、
非快適ゾーンに行くと
 「快適ゾーンに戻りたい!」という回帰願望が起こったり、
 「快適ゾーンを作っちゃえ!」という再現願望が起こるのです。


ここで1つ質問です!
みなさんの快適ゾーンって
どこですか?どんな状況ですか?誰といる時?


また
非快適ゾーンは
どこですか?どんな状況ですか?どんことをしてる時?


自分の快適ゾーン、非快適ゾーンを把握しておくと
自分の力が発揮できる環境や状況を
自ら作り出すことができるようになります。


本領発揮したければ
快適ゾーンの中に行く、または快適ゾーンを作り出せばいいのです。


しかし・・・
1つ問題があります。


快適ゾーンの中にいると
大きな成長が期待できないんです。

今よりも自身を成長させたければ
快適ゾーンから出ないといけません



きっとみなさんも今までに
快適ゾーンから非快適ゾーンに行ったことで
成長できた経験があるのではないでしょうか。


私も起業したての時、
非快適ゾーンに思いっきり入っていたことがあります。


初めてのこと、不慣れなことだらけで
緊張や不安を感じていた時期がありました。
「前の職場に戻りたいよ~」なんて、思ったこもあります。
 これは思いっきり回帰願望ですね。


しかし、今となっては
とてもいい思い出というか、
当時の経験があるからこそ今の私があります。


振り返れば、
今までの私の人生の中で、
特に成長できた時期だったのかなと思います。


 そう、非快適ゾーンに飛び込むことは
 言葉を変えれば
 “チャレンジ”なのかもしれませんね



非快適ゾーンの
緊張や不安・・・嫌な思いをするかもしれないけど
その分、成長できたり、手にできるものがある。


冒頭で書いた釜ゆでカエルの話を思い出して下さい。


水槽の中にいるカエルは
快適ゾーンにいる自分。


いつの間にか、快適ゾーンに慣れ
知らないうちに釜ゆでになってしまっている。。。


快適ゾーンの慣れ親しんだ環境や人間関係、行動は
居心地がいいので、ついこのままでいたいと思いがち。


しかし、変化が速い今の社会では
“慣れ”や“現状維持”は“退化”になってしまうかもしれません。


 
快適ゾーンから出ることは
怖いし勇気が要るけれども・・・
抜け出してみると、
もっと可能性は広がり成長できます。


快適ゾーンから一歩出てみませんか??


とは言っても、
快適ゾーンからなかなか出れません!!
次号は、快適ゾーンからの上手な脱出法についてお話します。




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