【コラム】人が自然と育つ風土

人が自然と育つ風土

みなさんの会社は、
人が自然と育つ風土がありますか?
「なかなか人が思うように育たないんだよね」
 と聞かれることが多いのですが、
人が自然と“育つ会社”、“育たない会社”には
どんな違いがあるのでしょう?

育つ会社と育たない会社の大きな違い

人が自然と“育つ会社”と“育たない会社”には
1つ大きな違いがあります。
それは
思い付きで指導しているか、
意図的に指導しているか、という違いです。

人が自然と育つ会社は、
仕事を“教材”として上手に使っています。
特別な
教材を使っている、研修をしている、というよりも
日々の仕事を使って、あらゆる場面を捉えて、
どれだけ教育的な働きかけをするか?
というところに大きな違いがあります。

日々の仕事が教材

日々の仕事を使って、あらゆる場面を捉えて、
ですから、思い付きではできません。
常に、育成の目的や課題が頭にあるからこそ、
意図的な指導ができるのです。
思い付き指導、対処指導とは、
 育成の目的や課題に沿ったものではなく、
 何か事が起こった時に、
 とりあえずの指導をすること。
 部下が失敗した→叱る
 提出期限を守らない→注意を促す
 
 というようなものです。
 事が起こった→対処指導、思い付き指導は、
 モグラ叩きのような指導です。
 ですから、いつまでたっても
 期待するレベルまで育ちません。
 
人が自然と育つ会社は、モグラ叩き指導をしません。
チャンス→アクション→フォローの流れを作って指導をします。
 チャンスとは
 育成の目的や課題を明らかにし、
 それを指導する場面(機会)を捉える、あるいは意図的に作り出すこと。

 アクションとは
 リーダー(指導者)の教育的アクション、働きがけをすること。
 フォローとは

 教育的なアクションの効果を見ながら、必要な指導を追加、修正すること。
 具体的には・・・
 ●チャンス
  ・折衝力を身に付けさせたい(課題、目的)
  ・他部署との調整、交渉の場面を増やしていく(指導機会)
  ・会議に出席させる(指導機会)
  
 ●アクション
  ・他部署との調整、交渉の後、報告ミーティングを行い指導をする
  ・会議で他部署の状況を把握させ、必要な情報を得させる
 
 ●フォロー
  ・報告ミーティングを複数回繰り返す
  ・情報が十分になった所で、プレゼンを任せる
 というような流れです。
 つまり、育成したい能力、スキルを
 
 どんな場面で、どんな風に身に付けさせるのか、
 
 リーダー(指導者)がきちんと考えて働きかけることが大切なのです。 
 
人が自然と育つ風土には、
実は、こうしたチャンス、アクション、フォローの流れが
しっかり定着しているんですね。
 
良い教材や研修を用意すれば、
人が育つわけではありません。

そんな教材や研修よりも、
日々の“仕事をいう教材”を
いかに教育的に使うかどうかです。

これが人が育つ組織のマネジメント法、育成型マネジメントです。
 
目の前には、すばらしい教材がゴロゴロしています!
昔、上司にこんなことを言われました。
 「給料が低くても、文句を言うな。
  “勉強代”が毎月、天引きされてんだぞ。
   ちゃんとその分、仕事から学べよ。」と。
今でも、毎月、勉強代が引かれてます。
仕事は、
 人を育てる際にも、
 自分が育つ際にも、活かせるとっておき教材なのです!

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