【コラム】上手な教え方

上手な教え方

 
みなさんは、教え上手ですか??
新入社員の方が入社されたり、
人事異動などで新しい方が会社、部署にきて、新しい仕事を覚えて頂くことも多いでしょう。
 
「思ったように人が育たない・・・」状況は、
もしかしたら“教え方”がまずいのかもしれません。
 
今は、コーチングをベースにしたヒューマンスキル系の
研修を中心にやっていますが、
前職の人財教育部署では、実務やオペレーションを教えたり、
マニュアル作成などの仕事もしていました。
新入社員さん、新人スタッフさんたちに
1から仕事を教える役目でもありました。
何も知らない人たちに、教えるって
けっこう難しいんですよね。。。
教えている側が陥りやすいのは、
 
“自分はできて当たり前だから
  わからない、知らない人たちの気持ちがわからない”
 
というよりも、自分も新人だったこと、
わからない、できない時期があったことを忘れてしますのです。
そのため、説明が不足したり、なんでこんなこともわからないの?と
ストレスを感じたりしてしまいます。
どうしたら理解してくれるの?
どうしたら1回説明しただけでできるようになるの?

と、あれこれ試行錯誤したものです。

 
「教える」とは、4つのステップがあります。
 

ステップ1 学ぶ意欲を高める

 
・何を学ぶのか全体像、目的を説明する
  
  いきなり細かいこと、部分的なことを話すのはNGです!
  まずは、全体像を説明し、他の仕事との繋がりや
  何のための仕事なのか目的を示します。
  
 ・学ぶ動機づけをする。
  
  学ぶことが相手にとってプラスになる、
  問題解決になることを説明し学ぶ必要性を示します。
  ただ「覚えなさい、やりなさい」では意欲は高まりません。
  人は、自分にとってプラスになる、問題可決に繋がることに
  意欲的になります。
 

ステップ2 教える

 
 ・手順に沿って、順番に説明する、やって見せる
  1つずつ順に説明していきます。
  この部分の説明をうまくできない方が多いようです。
  順不同にならないように、1つずつ目的や手順を説明し、
  必要であれば実際にやって見せてあげるといいですね。
  相手がわからない専門用語など使わず、相手が理解できる
  言葉で説明していきましょう。
 
 ・相手の理解度を確かめながら説明する
  相手の表情、態度をみながら理解度の確認です。
  自分のペースで進めるのではなく、相手の理解度に応じて進めていきます。
 
 ・質問を受ける
  一通り説明したら、相手からの質問タイムです。
 

ステップ3 やってもらう

 
 ・説明したことをやってもらいます。
  この時、手を差し伸べない方がいいでしょう。
  やってもらう目的は、理解度の確認です。
  何を理解して、していないのか明らかにするために
  一通り、自分の力でやってもらいましょう。
 
 ・できたことを褒める!
  できたらもちろん褒めてあげて下さい!
  どんな不出来でも、1つは褒めてあげて欲しいですね。
 
 ・課題点を伝える
  間違っていた点などは率直に伝えましょう。
  この時、あれもこれもと課題点をたくさん言われると
  相手は混乱してしまいます。
  直してほしい事を絞って伝えた方がいいですね。
  「さらに良くするには、2つだけ直して欲しい。
   1つ目は~、2つ目は~」
  という感じで伝えるといいですね。
 

ステップ4 1人で取り組ませる

 
 ・確認する
  説明した通りにやっているか?
  何か困っていることはないか?など、確認しましょう。
  教えっぱなしはNG!!
  説明や教えることよりも、その後の確認が肝心です!!
  
  上司や先輩が見守ってくれている安心感は
  やる気、帰属意識を高めます。
  戸惑っていれば、ここで相談に乗るといいですね。
 
 ・褒める+指導
  できたことは褒める、課題点があれば伝えていきます。
  次第に、指導の量を減らして行きます。
 
 ・1つのことをある程度理解、習得したら
  また新しいことを教えていきます。
  新しいことをどんどん習得している、成長している実感が
  やる気を高めます。
 
1つのことを教えるのに、これだけのことをしなくてはなりません。
 
もちろん、このステップをしなくても
人は自ら学習して育っていくこともあります。
 
でも、それでは時間、コストがかかります。
効果的に育てるには、それなりの方法、手順を踏む必要があります。
また、相手に教えることは、
実は、自分の成長にもなるんですね。
教えられるより、教える方が成長できる!
 
みなさんも上手に教えて、自身の成長に繋げてみて下さい。
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